398人が本棚に入れています
本棚に追加
「僕・・・田中さんにキスされた・・・バイト辞めた方がいいかな?」
こんなこと、栄にしか相談出来ない。
栄は、悔しそうな顔をした。
「俺が居る・・・俺が守るから・・・大丈夫だ。」
僕はまた、栄から守られるの?
女扱いされてるようで、酷く落ち込んだ。
今のバイトは、気に入っている。
田中さんと二人きりにならなければ、大丈夫だろう。
「今日、俺の部屋・・・来ない?」
栄が、僕を誘う。
でも・・・さっき告白を受けたばかりだ。
今行ったら・・・どうなるか分からない。
「あの・・・えと・・・また今度、でいいかな?」
「だよな。ごめん。」
栄は、酷く傷ついた顔をした。
そんな顔、見たくも無かった。
「その・・・両親が、心配するから・・・遅くなると・・・」
僕は、苦しい言い訳を並べ立てた。
最初のコメントを投稿しよう!