僕の事情

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ゴールデンウィークが終わり、俺は類とは気まずいまま、大学に行った。 小泉先輩と坂田先輩が、もう来ていて、類はまだだった。 講内のベンチに腰を掛け、受講時間を待った。 気まずい雰囲気が漂う。 「栄、お前、類と仲直りしたっての、嘘だろ。」 小泉先輩は、鋭い。 観察眼が、発達してると思う。 「なんで・・・分かるんですか?」 「そんなの・・・お前を見てたら分かるよ。いつもと違うもの。言っとくけど、俺の目は誤魔化せないからね。」 可愛い顔した小泉先輩が、がんがん俺に迫ってくる。 この人を愛せたら・・・楽なのに・・・ 俺はハッとした。 こんな考え方、小泉先輩に失礼だ。 この人は、俺のどこを気に入ったのだろう? 坂田先輩が、いつも傍に居る。 坂田先輩は、小泉先輩を好きなんだろうって、俺は思って居る。 「で?何があったんだよ?お前達。」 可愛い顔で鋭い眼光を光らせて、俺に近づいてくる小泉先輩。 俺は、言ってもいいものかどうか分からず、結局、類が来てしまい、それ以上はもう小泉先輩も聞いては来なかった。
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