僕の事情

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それから僕は、栄に守られるようになった。 栄は、誰にも秘密にしていてくれた。 僕の親友。 ありがたかった。 大学に入って1ヶ月が経つ頃、僕は、「ルースト」というカフェで、バイトを始めた。 そしたら、栄も、同じカフェでバイトを始めた。 オーナーは、小林瞬さんという28歳の男性。 ゲイだということだ。 だからといって、オネエみたいな外見では無く、男にも女にもモテそうな、柔らかい印象を受けるイケメンだ。 両親は、心配して反対したけれど、自分の小遣いくらいは、自分で稼ぎたかった。 それに、生理は一ヶ月に一週間くらいで終わるし、圭吾先生から処方されている痛み止めや抑制剤で、生活に支障は無かった。 抑制剤とは、僕は、女性ホルモンの分泌が多いらしく、放っておくと、身体が女性化して胸が膨らんでくるなどの問題が出てくるそうだ。 本当は僕は、女として生きていった方がいいのだろうか?
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