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バイトには、週4日、授業が終わる午後4時から夜の10時まで、行っていた。
このルーストというカフェは、夜の7時を過ぎると、バーに変わる。
お酒の種類に、強くなっていった。
栄も、同じ時間帯、同じ曜日に、バイトに入っていた。
他に、バイト仲間は、オーナーの瞬さんの幼なじみの田中健さん、28歳。
僕は、田中さんと瞬さんは、デキてると思って居る。
だって、幼なじみでバーを開くなんて、普通無いでしょ。
でも、僕は知らない振りをする。
二人にも、僕の秘密は知られていない。
でも、それが知られてしまう目に遭うなんて・・・
僕は10時にバイトを上がり、栄と共に帰途に就いた。
「お疲れ。」
「ん、お疲れ様。」
別々の家路を急ぐ。
栄は、今は、一人暮らしをしていて、僕の家からは遠いところに住んでいた。
電車に乗ろうと駅に向かうと、後ろから誰かが付いてくるような足音がした。
僕が止まると、足音も止まる。
はぁ・・・またかよ・・・
僕はこういう目に、何度も遭っていた。
ちょうど今は、生理中。
こういう輩には、勘弁願いたい。
僕は走り出した。
相手も、僕を追ってくる。
僕は、暗い夜道で、掴まってしまった。
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