0人が本棚に入れています
本棚に追加
12月の寒空の下、俺は部活帰りに友人の柴崎と共にコンビニへと立ち寄り、ホットカフェオレを買うと柴崎と一緒に外へと出た。
夜の冷たい風が身体を突きつけるように吹いた。
「さっむ~。」
「だな。さっさと帰ろうぜ。」
するとコンビニの裏側の路地から
「ワンワンッ!ワンワンッ!」
一匹の白い柴犬が俺と柴崎を見ると吠えた。
「ビックリした…なんだ柴犬か。…って柴崎?」
柴崎は俺の背後に回る。
柴犬は俺の近くへと寄って来た。柴崎は俺から少し離れる。
「いや…俺、犬嫌いじゃねーんだけど……アレルギー持ちなんだよ…。」
「なるほど、アレルギー持ちか…。仕方ない。柴崎、俺が犬を見張ってるうちに帰れ。」
「悪りぃ、増田…頼んだ。」
そして柴崎は俺から離れると全力疾走した。
最初のコメントを投稿しよう!