第1章

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12月の寒空の下、俺は部活帰りに友人の柴崎と共にコンビニへと立ち寄り、ホットカフェオレを買うと柴崎と一緒に外へと出た。 夜の冷たい風が身体を突きつけるように吹いた。 「さっむ~。」 「だな。さっさと帰ろうぜ。」 するとコンビニの裏側の路地から 「ワンワンッ!ワンワンッ!」 一匹の白い柴犬が俺と柴崎を見ると吠えた。 「ビックリした…なんだ柴犬か。…って柴崎?」 柴崎は俺の背後に回る。 柴犬は俺の近くへと寄って来た。柴崎は俺から少し離れる。 「いや…俺、犬嫌いじゃねーんだけど……アレルギー持ちなんだよ…。」 「なるほど、アレルギー持ちか…。仕方ない。柴崎、俺が犬を見張ってるうちに帰れ。」 「悪りぃ、増田…頼んだ。」 そして柴崎は俺から離れると全力疾走した。
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