連絡

2/5
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
土曜日の昼過ぎ、食事を終えてまったりとしていると、携帯電話が鳴り出した。 友達の少ないオレに電話が来るのは、珍しい事だ。 親からも連絡なんて、ほぼほぼ無い。 面倒くさそうに画面を見ると、懐かしい名前が表示されていた。 それは、数少ない高校時代の友人だった。 電話に出ると、以前と変わらない様子で喋り出す友人。 「おう!オレだけど、久し振り」 俺も、あの頃に戻った感覚で話す。 「ああ、久し振り。どうしたんだい、突然に」 「いや、なに、しばらく会ってないだろ?と思って」 「そうだな、お前の誕生日にメシ行ったのが最後だったな。あれから連絡してないし、どうだい、またメシに行くか?」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!