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土曜日の昼過ぎ、食事を終えてまったりとしていると、携帯電話が鳴り出した。
友達の少ないオレに電話が来るのは、珍しい事だ。
親からも連絡なんて、ほぼほぼ無い。
面倒くさそうに画面を見ると、懐かしい名前が表示されていた。
それは、数少ない高校時代の友人だった。
電話に出ると、以前と変わらない様子で喋り出す友人。
「おう!オレだけど、久し振り」
俺も、あの頃に戻った感覚で話す。
「ああ、久し振り。どうしたんだい、突然に」
「いや、なに、しばらく会ってないだろ?と思って」
「そうだな、お前の誕生日にメシ行ったのが最後だったな。あれから連絡してないし、どうだい、またメシに行くか?」
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