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「まあ、それ位ならいいけど」
「それじゃ、今晩、俺んちで待ってるぞ、必ず来いや」と言って切れた。
高校時代から、結構強引なヤツだったな。
そう思いながら、面倒くさそうに黒のスーツを探し始めた。
あ、俺、スーツなんて持ってなかった。
買いに行くのは嫌だったので、別の友人に借りよう電話をする。
「ああ、オレだけど、久し振り」
俺も、アイツみたいだな。なんて後から思う。
「ああ、久し振り。アイツの誕生日の日以来だな。お前も連絡あったのか?」
コイツも高校時代の友人で、3人で遊んでいた事を思い出す。
「なんだ、お前もアイツにメシを誘われたのか。黒のスーツ借りようと思ってたのに」
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