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「このしおりを見ててください」
浜田君はしおりを本の上に置いた。
今まで気付かなかった黒い文字が白地の裏表紙に浮かび上がた。
踊ってるような手書きの文字はこう並んでいた。
―――結婚して下さい―――
全てが止まった。
舞っている雪でさえもその場に浮いてる感じがした。
そして、浜田君は私を見るとこう言った。
「結婚して下さい、北田美和さん」
ツイていない一日の最後にとんでもないプレゼントを私はもらった。
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