終桜

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「おまえならどうする?」  本能に従うか、雄に反撃するか、逃げるか。真桜はかぶりを振った。 「わからない。私は……熊ではないから」 「そうだな、おまえは可愛い猫だ。マオ」 「馬鹿を言うな、誰が……あ」  蒼華は真桜の内股に触れて、するりと指でさぐった。 「あ」  下着を脱がせて、床に落とす。 「ん」  内股を撫でていた指先が、双丘のすぼみに滑り落ちた。 「ここ、触ってないのにぬるぬるしてる」 「ふ、蒼華……」  彼の指は、後孔の周辺を柔らかく撫でる。そのたびに蜜がこぼれ落ち、寝具にシミを作る。真桜は身じろぎして、内股を震わせた。いつもの磊落な調子とは変わり、蒼華の声は艶を含んでいた。 「こっちがこんなに濡れんのか。えらくやらしいんだなあ、オメガって」 「ん、あ」  蒼華の指先が、真桜の性器に触れた。なかに、欲しかったのに。でも、性器を触られるのも気持ちいい。 「こっち、みてくれ」  真桜は、喉を震わせ、蒼華を見上げた。彼は真桜を見つめながら、性器をなぶった。見られている、全部。春海に裸で外を歩かされたのとは違う羞恥心が湧き上がる。 「そんな可愛い顔されたら、もっとしたくなる」 「蒼華、ん」     
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