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ひたりと押し当てられたものに、彼の熱を帯びた目に、じわりとした熱さが身体をめぐる。これは、本能だ。ほしいんだ、この男が。真桜は喉を震わせた。脚を開いて、疼く部分をゆびで押しひらく。淫らに見えるよう、腰を振る。
「いれて、かき回し、て」
「なにを?」
「蒼華の、がほしい」
蒼華が瞳を緩め、真桜に口づけた。腰をあげさせ、ゆっくり入ってくる。真桜は喉を震わせ、蒼華のたぎった雄を受け入れた。真桜のなかは、待ちわびたように雄に吸い付く。
「は……中が蕩けてる」
「あ、蒼華」
真桜は蒼華にしがみついた。雄に満たされた喜びで、唇から、媚びた声が漏れてしまう。発情期でもないのに。春海のいう通り、自分は淫乱なのかもしれない。
「奥、ついて」
「可愛い」
なかを擦り上げる動きが快感で、真桜はびくんと身体を揺らす。
「気持ち、いい」
蒼華を奥に誘いたくて、無意識に腰が揺れてしまう。
「腰揺らして、やっぱり、やらしいなあ」
春海が与える、壊すような交わりとは違う。熱くて、もどかしくて、でも切ない。こんなのは、知らない。
「すげえ、なかが、トロトロしてて……気持ちいい」
快感に濡れた蒼華の瞳が、真桜の身体をさらに熱くした。
「おまえんなかで、いきてえな。中に出しても、子はできねえけど……」
それでもいい。全身で感じたい。
「ほしい、な、かに、たくさん、くれ」
「真桜……」
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