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春海は赤くなった尻を揉みしだき、乱暴に突き上げてくる。
「は、っ……」
春海が呻いて、真桜の首筋に噛み付く。その瞬間、胎内で熱が弾けた。彼はまだ達している最中の真桜をうつ伏せにして、突き上げてくる。
「っ、う」
抗えない。この快感に。気まぐれな愛撫に。逃れられない。次はひどくされるとわかっているのに、どうして。理由など一つしかない。番いだからだ。その言葉はまるで呪いのように、真桜を縛り付ける。闇の先には闇しかないように、この関係は終わらないのだ。
「真桜……」
春海が真桜の顎を掴み、唇を合わせてくる。舌が絡まると、全部どうでもよくなってしまう。どんなにひどくても、春海がほしいと思ってしまう。注がれた熱が奥で弾けた。
先ほどまで脳内を占めていた蒼華の顔が、ふうっ、と遠ざかっていった。
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