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「中身が入れ替わるって事は質量は大きく減少する……いや、それでも岩盤があるから掘削は厳しいか。だったら、別の手--軌道をズラす事なら可能になる? 今ならほんのわずかな角度でいい。内部に衝撃……梅干し……酸っぱい……ナトリウム! ナトリウムっ!」
叫ぶナターシャ。大きな瞳がキラキラと輝いている。
「そうよ、ナトリウムよ! いけるわ!」
「あん?」
その視線の先にいる「梅干しの酸味を強くする」能力者がわけもわからずに眉をひそめさせた。
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