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「啓介がペナルティ3回目になっちゃう。
七海、啓介を選ぶなら私を選んで」
七海の手を取り、真剣に頼んだ。
七海は私から目を逸らして、下を向いてしまう。
「莉奈は海斗と同じくらい好きなの。
莉奈を選ぶなんて出来ないよ」
「……」
これ以上言っても、七海はきっと考えを変えない。
七海は弱そうに見えて芯がしっかりしているから、一度決めた事は変えないのは何年もつきあっているからわかる。
七海に言っても無駄なら……
『啓介は海斗と自分を選ぶつもりなの?
このままだと啓介がペナルティになってしまう。
3回目のペナルティは殺されるかもしれないんだよ。
お願い、自分を選ばないで』
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