第3回ペナルティ

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私が七海を書くはずない事はわかっているはずなのに、七海は疑心暗鬼になっているのだろうか。 「莉奈、ごめんね。 不安すぎてつい、莉奈を疑っちゃった」 「気にしてないからね。 さあ、食堂に行こうか」 七海と一緒に食堂に入ると、食堂の雰囲気は最悪だった。 「俺を選ばなかったよな? 証拠を見せろよ」 と言って、同じグループの生徒からスマホを奪おうとする男子。 「私を選ばなかったよね?」 「誰を選んだの?」 ほとんどの生徒が疑心暗鬼になっていて、自分が選ばれたとわかったら殺し合いになりそうな雰囲気さえ漂う。 「山口さん、進藤さん、私を選ばなかったよね?」 嫌な雰囲気に圧倒されていると、石倉さんが私達の側に来て声をかけてきた。
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