第3回ペナルティ

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「うん。心配」 「莉奈は海斗がペナルティになるって知ってたのに、私に教えてくれなかった。 それとも、私が啓介を選ぶって言ったから、海斗に啓介を選ばないでって頼んだの?」 「……」 確かに、私は海斗が選ばれる可能性が高いって知ってた。 先に海斗が石倉さんを選ぶって言ったけど、もし海斗が何も言わなかったら、啓介を選ばないでと頼んでいた。 だから、七海に何も言えない。 「彼氏をペナルティにさせたくないもんね! 私が啓介を選んだ事を莉奈に言わなかったら、海斗は啓介と自分を書いてたはず。言わなかったら良かった……」 七海はそう言うと、私から目を逸らし、椅子に座って顔を伏せてしまった。
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