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同じ部屋にいるのに、七海との距離が遠く感じる。
『七海、海斗は莉奈とチャットする前から啓介を選ぶつもりはなかったよ』
私のドールが七海に話しかけた。
「そんな……本当に?」
『海斗は、啓介を3回目のペナルティにさせたくなかったから。
それくらい海斗の性格を考えたらわかるでしょ?』
私のドールが少しきつめの口調で七海に言うと、七海はハッとした顔をしてドールを見つめた。
「そっか……莉奈ごめん。 私……」
「私が七海の立場だったら同じ事を言ったかも。 だから気にしないで」
七海に声をかけると、七海は何度も頷いた。
「海斗……大丈夫かな。 海斗だって2回目のペナルティになるのに……2回目のペナルティだから大丈夫だって保証もないのに…もし海斗が殺されたら……」
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