0人が本棚に入れています
本棚に追加
少し元気が良過ぎるけれど、葉子はわたしにとっては紛れも無い親友で、初めて出会った中学一年生の春から始まったこの地球マントル並みにぶ厚く熱を帯びた友情は、日々対流しながら高校生となった今も変わる事なく続いているのでした。
本当に、ありがたい事です。
「ほら、春ちゃん。 もっとしっかり歩いて。 大丈夫だよ。 春ちゃんにはあたしがついてるからね」
「うん、ありがとう、葉子…」
「どう致しましてだよ。 春ちゃん!」
因みに 『春ちゃん』 とは、わたしの事です。
こんな凡庸極まるわたしの名前なんて、今更どうでもいいかもですが、とりあえず 野山 春子 と言うのがわたしの名前で、仲の良い友達からは 『春ちゃん』 とか 『はる』 とか呼ばれるのが幼稚園以来のわたしのデフォルトになっています。
最初のコメントを投稿しよう!