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まだ夜も明けきらない早朝
山神は恐ろしいほどの寒気で目が覚めた。
ジャンパーだけで、この寒空の下で寝てしまい
あたりまえのように風邪を引いたらしい。
ゆっくりと起きあがる山神
立つのが精一杯なくらい、高熱を出してしまった。
ガタガタと身を震わせながら
どこか暖かい場所に───
と、山神の目の前に、泥で汚れたモノがあった。
それを手にする山神。
それは、ノートパソコンだった。
もしかしたら、いくらかで売れるかもしれない───
ノートパソコンを開いてみる。
<heavennote>
見慣れない文字が浮かび画面が切り替わる。
それはどうやら、ナビゲーションシステムらしく
行き先を表示していた。
よくわからなかったが
山神は、ふらつく身体で、ナビゲーションに従って歩きはじめた。
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