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上野駅近郊にイチパチがなかったので
山神は池袋に向かった。
昔読んだパチンコ雑誌で
池袋を中心に活躍したパチプロの記事を読んだことがあったからだ。
ふらりと適当な店に入り
さっそくイチパチの甘デジ(確率1/99程度の当たりやすい機種)を打つ。
熱めのリーチをことごとく外す───
だが悪くない。頻繁に良いリーチをかける台は、好調───
根拠のない理由で、1000円、また1000円と投入
気がつけば既に4000円、回転数は300を越えていた。
ここまで来れば、当たるまで打つのが山神の悪いクセだった。
投資5000円、やっとの当たりが単発
出玉にして400発───
山神は台を移る。
良いとこなく1000円が消え、次の台へ
当たりはあるが続かず、1000円が消える───
いつの間にか、サイフの千円札が全て消え
残ったのは一万円札が２枚だけとなっていた。
店の外は暗くなっていた。
今日はツイていない。明日、仕切り直し───
山神は適当なネットカフェで、一夜を過ごした。
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