欲望の彼方
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私が彼を確認したのは午後九時を回ったころだろう その男は「名探偵の私には解けないものは無い」と語り続けざまに事件の詳細を語った もちろん事件の容疑者たちは驚いた 私も事件の容疑者に含まれているためもちろん驚いた。 彼は棒付きキャンディを取り出すと苦手そうに封を開け舐めはじめた 今から事件の真相を話すというタイミングでだ その行動にも私たちは驚いたが何よりも驚いたこと それはこの事件が事件では無いからだ
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