夜明けの町

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夜明けの町

銀二は毎日龍乃谷大学へと通うようになっていた もちろん意味などない むしろ周りの女子大生を舐めまわすように見ておりいつ逮捕されてもおかしくは無い 私は大学の警備を担当しているが彼を捕まえようとは思わない 挨拶を毎日してくれるし、なにより愛想がいい 何を考えているかはわからないがそれはそれでいいだろう 福西助講師の知り合いということもあり捕まえないのかもしれない 今日は晩御飯を一人で食べに来ている 運命とは面白いもので私の後ろには福西助講師と名探偵片岡が座っている 彼らの話は気にはなる 私はそっと耳を傾けた
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