Chapter1『思念素の世界の少年達』

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 ライトカーが駐車場に到着し、指定されたドッグに移動すると、空気が抜けるような音を出して、ゆっくりとライトカーが地に足をつける。 『到着しました。シートベルトを外します』  自動でシートベルトが解除され、両側のドアが開き、浪川、神谷、茉莉沙の三人は車から降りる。自動で閉まったドアを尻目に、神谷を先頭に一行は研究室を目指して進む。 「個人研究室は西側のビルであってたよな?」 「ああ、ここからエレベーターですぐにつくよ」  浪川は、神谷がなにを考えてるのか薄々気がついてきた。数年間離れていたとはいえ親友だ。大体の予想が当たることを祈って、二人の後をついて行く。
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