Chapter3『ようこそ、生徒総本部』

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「で、結局どうなんだ、黒鉄」  加賀の質問の意味は言うまでもない。黒鉄は嬉々として答えた。 「はなまる合格や。オレも一票入れとくで」 「じゃ、これで決まりみたいね」  隅に固まってた鹿苑寺達も彼らのもとに集合し、加賀は声高々に宣言した。 「では、本日より浪川涼介を生徒総本部の一員として承認する。皆、仲良くするように」  今日から仲間となる面々の拍手に包まれる。得られた達成感は、今までの人生の中でも最高と呼べるものだった。  そして、それと同時に浪川の心は、新たな目標に震えていた。  そう、これで終わりではない。  本当にやらなければいけない事は、この先にある。  …………だが、今ぐらいは素直に喜んでいいだろう。  浪川は声援に対して、心からの笑みを浮かべる。  それは、自信を取り戻した少年の顔だった。
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