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アリカちゃんとはるたろうは十段のぼったところで一休みすることにしました。
「疲れたよ~。」
はるたろうはゴロンと寝転がります。
「朝までにケーキが見つかるかしら?」
アリカちゃんは心配になりました。朝になって、人が来るとアリカちゃんたちは動けなくなってしまいます。
アリカちゃんたちが心配していると下の方からパカパカ音がしました。その音は段々と近付いてきました。
アリカちゃんとはるたろうは下を覗き込みました。すると階段を馬の銅像が上って来るのが見えました。昼間はデパートの入り口にいる銅像です。
馬はひょいひょいとジャンプして階段を上っています。
「ねえ、彼にケーキがどこにあるか聞いてみましょうよ。」
アリカちゃんははるたろうに言いました。
「うん、そうしよう。」
はるたろうは頷くと馬に声を掛けました。
「おーい。」
すると馬はアリカちゃんたちのいる段で止まりました。
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