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「どうしたんだい?」
馬は立ち止まると聞きました。
「あの、あたしはアリカです。この子ははるたろうです。」
「そう。僕はシオンと言います。よろしくね。」
シオンはそう言ってお辞儀をしました。
「あ、よろしくお願いします。」
アリカちゃんとはるたろうも慌ててお辞儀をしました。
「それで、二人はどうしてこんなところにいるんだい?」
「あたしたちケーキを探しているんです。それでまず、上の階へ探しに行こうと思っていたんですけど。あの、ケーキがどこにあるか知りませんか?」
「ケーキ?知らないなあ。」
シオンは首をかしげました。アリカちゃんたちはがっかりしました。
しょぼんとする二人を見てシオンは言いました。
「知らなくてごめんね。お詫びに上の階まで連れていってあげようか。」
「本当?ありがとう。」
アリカちゃんとはるたろうはお礼を言うと、シオンの背中に乗りました。
「しっかり掴まっていてね。」
シオンはそう言うと階段を軽く駆けあがりあっという間に次の階に来ました。アリカちゃんとはるたろうはシオンにもう一度お礼を言って別れました。
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