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アリカちゃんたちは階段に戻ろうと歩いているとエスカレーターを見つけました。
「はるたろう、あれ見て。」
アリカちゃんはエスカレーターを指さして言いました。
「あれが、エスカレーター?初めて見る。」
はるたろうは階段のようになったステップが勝手に上に上っていくのを不思議そうに見つめました。
「アリカちゃんはエスカレーター乗ったことあるの?」
はるたろうに聞かれてアリカちゃんは首を振りました。
「でも、あのステップに乗ったら自動的に上に上がるんだわ。階段を上るよりも楽よ。今度はあれで上がりましょう。」
そう言ってアリカちゃんはエスカレーターに近づきました。
「え?どうやって乗るの?」
はるたろうは床の途中から急に出て来るエスカレーターのステップを見つめながら言いました。
ステップは全部出てくるまでは水平に動きますが、全部姿を現すと斜め上へと昇っていきます。するとまた新しいステップが出てきます。ずっと同じ調子で止まることなく動き続けています。
「タイミング見て飛び乗ればいいのよ。えい。」
アリカちゃんはためらうことなく、ジャンプしてエスカレーターに乗ります。するとアリカちゃんの乗ったステップはどんどん上へ進んでいきました。
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