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はるたろうの乗ったエスカレーターがあと少しで登り切ります。エスカレーターの最後は最初とは逆で床の途中でステップが吸い込まれるように消えていきます。そこまで来てはるたろうはどう降りたらいいのだろうと思いました。が、考える暇もなく、はるたろうの乗ったステップが床へと消えていきます。はるたろうは床とステップの境目の斜めになっているとこにぶつかって転んでしまいました。
「大丈夫?」
アリカちゃんが慌ててはるたろうを助け起こします。
「うーん。大・・・丈夫。」
はるたろうはぶつけたところをさすりながら言いました。
「もう、エスカレーターに乗るのやめる?」
アリカちゃんは心配して聞きました。
「い、今のは油断しただけだよ。1回乗ったから、次はうまく乗れるよ。」
と、はるたろうは強がって言いました。
「ふーん。まあ、いいや。ケーキ探しに行こう。」
「うん。」
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