最強のインテリ集団 チーム・メガネ

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 そして、大会当日。  見学者も含めて五十人以上の社員が海へと集まっていた。伊藤課長はご機嫌で開会式のスピーチをしている。  続いて競技の説明が行われた。内容は至ってシンプルで、沖で待機しているボートにタッチして戻るだけ。距離もそこまで遠くはない。  問題は、現在の気温がマイナス二度という事だろう。それでも、会場は熱気に包まれていた。どうやら、上位入賞者には特別ボーナスを出すと社長が決めた様だ。参加するだけでも手当てが貰えるらしい。いきなり参加者が増えた理由も頷ける。  そして、スタートを告げるピストルの音が鳴り響いた。
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