心臓に甘い棘

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そんな自分の前で一旦、言葉を切って彼が真っ直に見つめてくる。 「会いたかったですけど、男の俺に告白されて嫌われるくらいなら……会えるだけでいい。そう思っていました。でも、キッチンからのあなたの視線に気づいて」 「えっ!?」 「あなたから踏み出してくれたら、お付き合い出来るって思って。だから、ママに聞かれた時に年上が好みって言ったんです」 「ま、待って……」
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