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そして何より、私は一人ではなかった。
俯いていた顔を上げれば、そこにはみんながいた。
隣には私の肩を抱く拓也さんがいて、
振り返れば私の背を押すスンヒュンさんとレオンさんがいて、
手を伸ばせば届く距離には「早く来なよ」とからかうルーカスがいた。
たくさんの人が、私を支えてくれていた。
たくさんの人が、見守っていてくれた。
顔を上げることが出来たから、そんな人たちの存在に気が付けた。
背中に触れるたくさんの温かさに気が付けたんだ。
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