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そんな二人のやりとりに、思わず笑みがこぼれた。
「何笑ってるんだよマドカ、言っておくけど20代なんて一瞬で終わるよ。気がつけば三十路だ」
「・・・怖い事言わないでくださいよ」
苦笑いを浮かべて肩を竦める。
あ、そういえば。とスンヒュンさんが身を乗り出した。
「成人式、ってやつ。どうしてマドカは行かなかったの?」
不思議そうに首をかしげたスンヒュンさんに、バツが悪くなり視線をそらした。
備え付けのガスコンロでお湯を沸かしながら「忙しかったんで」と小声でボソリと呟けば、「ふーん」とまだ納得してなさそうだけれど頷いたスンヒュンさん。
「あ、マドカ俺らにもコーヒーいれて欲しい」
「レオンのはブラックでいいよ~、マドカ。三十路は気が緩むと直ぐにお腹が出ちゃうから、気を付けないと」
悪戯な笑みを浮かべてクスクスと笑ったスンヒュンさんの額を小突いたレオンさんは、より一層不機嫌な顔を作った。
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