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寮から食堂までは渡り廊下で繋がっており、食堂から学校までは徒歩五分の距離にある。
始業時間に間に合うように五人は食堂をあとにした。
ミノリは、週に一度は講堂で朝礼があること、体調を崩したら保健室で治療してもらえること、学校生活は五人一組の班で送ることを歩きながらミオから説明された。
「先生たちには後で頼むから、ミノリさえ良ければ私たちの班に入らない?」
ミオたちの班は四人なので、ミノリを受け入れることができるそうだ。
ミノリは優しく微笑んだミオを見た。
「無理強いはしない」
「断ったとしても、僕たちは態度を変えたりしないよ」
「あなたの意思を尊重するわ」
アズマとタカユキ、スマの言葉に、ミノリは頭をふった。
こんなにも気遣いに溢れた人たちなのだ。断る理由はなかった。
「是非、皆と同じ班に入れて欲しい」
四人はどこかホッとした様子だった。
かくして、ミノリはミオたち四班に迎えられたのだった。
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