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「……ミノリ、ミノリ。風邪引くわよ、起きて」
いつの間にか寝てしまっていたようだ。
ミノリはスマのベッドに横たわっており、部屋に帰って来たスマに体を揺さぶられた。
「……ごめんなさい!」
人のベッドで寝るなんて!
寝ぼけた頭が状況を理解すると、直ぐにミノリは謝った。
「構わないわ、気にしないで。それより、部屋に帰って眠る?」
「大丈夫……一人になると色々考えてしまうから、できれば一緒にいても良いかな?」
髪を手櫛で整えながら、ミノリは小さな声で答えた。
何も会話はなくてもいい。ただ誰かに側にいて欲しかった。
「良いわよ、勿論。じゃあ、行きましょうか」
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