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真実は、正しいことであるとは限らない。
休校になって二日目の朝。
私服を持たないので、生徒たちは制服姿で朝食をとっていた。
いつもよりも静かな食堂では、他人の話し声が聞き取れてしまう。
ミノリたち四人が、隅の方で無言で食事をしていたからかもしれないが。
学園側からの発表を待たずして、ミオは自殺したことになっていた。
精神的に不安定になり、真夜中の学園に忍び込んだ。
一緒に死のう、と誘われたことがある。
自傷していたのを見たことがある。
根拠のない噂話を皆が口にし、まるで真実のように広まっていく。
生前はミオの美しさや優しさを称賛していた者たちが、掌を返すように悪評を流す。
死者を愚弄して、何が楽しいのだろうか。
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