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「……まぁ、ミオが自殺ではないと思った理由を詳しくは聞かないわ。
ミオがクリスマスのミサを楽しみにしてる、って言ったわよね?
でも、その楽しみを越える何か辛いことが起きて自殺したんだとしたら?」
指で顎を擦りながらスマはミノリを見つめた。
「ミノリの中で、ミオは自殺じゃないっていう結論ありきになっているんじゃない?」
スマの指摘は最もだったし、図星だった。
憧れの人が自殺なんてしない。そんな思いがミノリの中にはあった。
見透かすように指摘され、ミノリは頬を紅潮させた。
ミオの名誉のためと謳いながら、自身の自尊心のためなのではないか?
そんな疑問が沸き上がる。
そもそもミオがどんな人物であるか語れるほど、自分は彼女について詳しいだろうか?
励まされたり、相談に乗って貰うことはあったが逆は?
一方的に寄りかかるだけの関係だったのではないか。
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