第1話:この指とまれ

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真っ白な部屋でイライラがピークに達した時。 ビーーーーー! 大きなサイレンは鳴り響いた。 「ドアのロックを解除しました。みなさん、5分以内にドアを開けてホールに集まってください。なお、指示に従わなかったものは公開処刑にいたします」 アナウンスが鳴り、俺は慌てて外に出る。 開いた……。 ドアを開けた先にはずらりと同じような部屋があった。 みんな閉じ込められてたのか。 人が次々とドアから出てくる。 人の流れと一緒に歩いていると、長い廊下の先に大きなホールのような場所があることに気がついた。 中に入ればすでにそこにも人がいる。 何だ、この人の数……。 ぱっと見でもかなりの人が集められている。 みんな俺たちと同じくらいの歳のやつだった。 ぼーっとホールを眺めていた時、大きなブザーが鳴り響いた。
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