第三章 秋 ─僕らの距離─

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高く積み上がった便箋。 積み重ねてきた時間。 秘密の共有。 思えばこの時、大島との距離は、ずいぶんと近付いていたような気がする。 でも・・・ あれだけ出ていきたかったはずの街への愛着。 同じ大学を志望した動機。 大島の言った、あの話の真意。 恋を問うたあと、途絶えた手紙。 それらの答えを知らぬうちは、まだまだ僕らの距離は、果てしなく遠かったのかもしれない・・・。
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