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『じゃあ今度はアールグレイを持ってくるね』 キャンディも紅茶の名前だ。 渋みが少ないから、甘党の母がスイーツと一緒に飲んでいた。 「・・・美味いな」 『ありがとう。ほら、ケーキもどうぞ』 「ん・・・」 ケーキは紅いものモンブランか。 モンブランは好きだ。紅いもも、美味しいからよく食べる。 「これも美味いな・・・誰が作ったんだ?」 『僕の秘書だよ。君に会いに行くっていったら、持っていけって持たされてね』 「ふうん・・・有能なんだな」 『そうなんだよ。とてもいい子なんだけれど、僕には厳しくてね・・・』 ?『それは、貴方が仕事をサボるからでしょう、ゼウス様』 先程からゼウスの後ろに天使らしき男の人が立っていた。 が、人差し指で口を押さえてしー、と言っていたから黙っていた。 『うわぁぁっ!?セラフィム!?!?』 『初めまして、涙様。私はこのサボり魔の第一秘書のセラフィムでございます』 「ああ、初めまして」 相手は多分俺の事は既に知っていると思うから、挨拶だけした。 しかし、天界は皆顔が整っているのか? ゼウスもイケメンだし、このセラフィムさんも美人だ。 他の人をまだ見ていないから判らんが。
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