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先程まで俺が通ってきたはずの場所が、いつの間にか明るく廃墟とは到底思わない建物になっていた。
混乱して周りを見渡すと、どこを見ても廃墟じゃない。
いやいやいや、おかしいだろどう考えても!!
どうやったら廃墟からこんな建物に着くんだよ。
これは夢だ、そうに違いない。
夢ならば、何をやってもいいはずだ。
正直俺の夢がどこまで正確に出来ているかは知らないけれども、この建物は図書館のようだ。
本好きが見る夢はやはり本関連なのか。
一番近くにあった本を手に取り、表紙をじっくりと見る。
外国の本か?何が書いてあるのかさっぱり解らない。
けれど表紙も綺麗な黒と銀で、紙の質も良い。
この本を作った編集者は、趣味が良いな。
読めないけど、作者と編集者の熱意と努力が触れている場所から伝わってきそうだ。
本を元の場所に戻し、もっと奥の方に進んでいく。
しかしこの図書館、どこまで続いているんだ?
歩いても歩いても、終わりの壁が見えない。
周りを見渡しても本ばかり並んでいる。
確かによく、本が沢山ある場所に住みたいと妄想をしていた。
これは俺の夢だから、それが反映されているのか。
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