海賊と水の愛し子

男達

男達は海の上を船でのんびりしていた。そこそこ大きな船である。いかにも鍛えてそうな10人位の男達と２人の女がいた。旗は龍と刀が交差した絵が描かれ、風にたなびいていた。
ある男は釣りを始め、ある男は筋トレ、女は優雅に紅茶を飲むなどそれぞれが好きな事をする、それが日常だった。

しかし、それは急に一変した。

釣りをしていた男が急に叫び声を上げたのだ。
穏やかだった空気が一変し、張り詰めた空気に変わった。
「どうした！？ラビュル!!」

ラビュルと呼ばれた釣りをしていた男は、駆けつけて来た仲間達に腰をぬかしながら焦った様子で話し出した。

「大変なんだ！！女の子が釣れた！！」

そして彼らは見た、釣り糸の先にあった少女の姿を。

ー誰かの笑い声が聞こえた気がした。