2人が本棚に入れています
本棚に追加
楓の悟った様な言葉に場が静まり返る。
「なあ、アンタ名前は?歳は?何があってそんなに絶望したんだ?」
「貴方、船長って言われてたわね。「おい、無視か」
「アタシを見逃しなさい。」
「は?」
「私、面倒臭いの嫌いなの。救うなんて誰にもできないの。二度と私に言わないで。」
楓は迷わず、船長に向かってナイフを投げたかと思うと、海へ飛び込んだ。
「船長!!大丈夫ですか!?あの女!」
「ああ、大丈夫だ。当てる気無い様だったしな。そんな事より、あの女、追うぞ。」
「はあ!?何でですか⁉︎」
「多分、異海人かもしれない。」
「異海人って、伝説の?まさかぁ!」
「まあ、どっちにしろ、この俺に喧嘩を売ったんだ。逃げられると思うなよ。」
船長の笑みに男達は動揺する。
「けど、海に飛び込んで浮かび上がってきませんけど。死んだも同然じゃぁ…。」
「もし、異海人だとしたら死んでねぇよ。
よし、探すか。」
「はあああ???!!!」
「船長、居場所分からないんすけど。」
「冗談っすよねぇ?」
船長のニヤリとした笑みに場は一気に混乱しだした。
最初のコメントを投稿しよう!