男達

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楓の悟った様な言葉に場が静まり返る。 「なあ、アンタ名前は?歳は?何があってそんなに絶望したんだ?」 「貴方、船長って言われてたわね。「おい、無視か」 「アタシを見逃しなさい。」 「は?」 「私、面倒臭いの嫌いなの。救うなんて誰にもできないの。二度と私に言わないで。」 楓は迷わず、船長に向かってナイフを投げたかと思うと、海へ飛び込んだ。 「船長!!大丈夫ですか!?あの女!」 「ああ、大丈夫だ。当てる気無い様だったしな。そんな事より、あの女、追うぞ。」 「はあ!?何でですか⁉︎」 「多分、異海人かもしれない。」 「異海人って、伝説の?まさかぁ!」 「まあ、どっちにしろ、この俺に喧嘩を売ったんだ。逃げられると思うなよ。」 船長の笑みに男達は動揺する。 「けど、海に飛び込んで浮かび上がってきませんけど。死んだも同然じゃぁ…。」 「もし、異海人だとしたら死んでねぇよ。 よし、探すか。」 「はあああ???!!!」 「船長、居場所分からないんすけど。」 「冗談っすよねぇ?」 船長のニヤリとした笑みに場は一気に混乱しだした。
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