あらすじ

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目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。 「あれ、私、なんでここに…。」 破壊された壁の残骸が散らばる踊り場に横たわっている主人公は、この一日に起こった出来事を思い出す。 しかし、思い出されるのはなぜか逃げ惑う記憶だけ。何から逃げているのかすら分からない。 埒が明かないので、ここ最近に起こった出来事を思い出す。 1か月前、東アジアの某国が陽電子砲の開発に成功する。そのニュースを食卓で見ていた主人公。特に気にも留めず、いつも通りの日常を送っていた。 1週間前、隣町である日本の首都でテロが発生。そのテロリストは東アジア某国の軍の兵器を使用し、軍服を身に纏っていた。 しかし、宣戦布告はないまま、テロリストの侵略は続いて行った。 治安維持出動した自衛隊はテロリストに対し優勢の戦況。 だが、日本国民の私有財産を盾にゲリラ戦を行うテロリストは着々と侵略を進める。 そして一昨日、ついに主人公の住む町にもテロリストはゲリラ攻撃を仕掛けた。 予想外の行動に、自衛隊はすぐには対処できず、警察が応戦するも、実力不足で突破される。 逃げ惑う人々。その波の一部分を成す主人公。 いつの間にか人々は自力で逃げ出そうとする人々と、警察に守られながら籠城する人々に分かれていた。 主人公はショッピングモールの中で警察に守られながら籠城するが、突破されるのは時間の問題。 しかし、突破される前にテロリストの攻撃によりショッピングモールが破壊される。 崩壊とまではいかず、形は残ったものの、多くの負傷者が出た。 主人公はその攻撃によって外階段の踊り場まで吹き飛ばされていた。 そして2日間眠りについていた。 主人公が服の汚れを軽く払い、立ち上がると、遠くでまばゆい光線が飛んでいくのが見えた。 ポケットに入れていたラジオからは、こんな放送が流れていた。 「首都が陥落した。」
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