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サンタさんはふくろにあたまをつっこむようにしてなにかをさがしていた。
ごそごそ…。
やっと見つけたみたい。
わたし達それぞれに雪だるまをわたしてくれた。
ハンドボールとソフトボールがくっついた位の大きさのそれは、中になにか入っているみたい。
「雪だるまの中、何はいってるんだろう?」
おべんとうばこをあけるようにちょっと力を入れたら、中には……。
「これ……雪っ!?」
へやの明かりをうけてキラキラ光る、まっ白い、サラサラしたものがたくさん。
「もしかして……
お外の雪を持ってきてくれたのかな?」
まゆちゃんが、まじめなかおでわたしに言う。
「そうだね!
たぶん、お外出られないから、もってきてくれたんだね!!
サンタさん、どうもありがとう!!」
生まれてはじめてさわった雪は、サラサラとつめたくて、でも、しばらくするととけてしまった。
手のひらにはただ水がのこるばかり。
でも、そのさわりごこちも嬉しくて、わたしたちはすっかりとけてしまうまでずっと遊んでいた。
まどの外にはまだ雪がふっていた。
雪にさわりながらも、外の雪を見てはしあわせな気もちでイッパイだった―――
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