2人が本棚に入れています
本棚に追加
「二人は姉妹なのかな。」
ふゆかちゃんは、声に出さないようにそう思ったよ。
二人のちっちゃな姉妹らしい女の子たちは、
(けっこうスノボの遊び方みたら男勝りって感じだけど)
ふゆかちゃんが見てるのも気づかないでとっても楽しく遊んでる。
ふゆかちゃんも、一緒に遊びたくなって、
自分の出来る一番おもしろい顔をして、
そのスノボの真横の雪の上に
ゆっくりすろーもーしょんで
うつぶせに寝転がっちゃった。
それを見たちっちゃな女の子たちは、
びっくりして逃げ出す事も忘れて、
顔を見合わせて大笑い。
つられてふゆかちゃんも大笑い。
「ぷはははは。」「あはははは。」
そして、三人は前からのお友達だったみたいに時間がたつのも忘れて
ずっと楽しく遊んでたんだって。
ところがね、それを山の一番頂上から見ていた山の神様がね、嫉妬してね。
わしの、山の中で楽しく遊んでるのは、気に入らん。
少し意地悪してやろうってんで、
急に山のお天気を吹雪に変えちゃったから、さあ大変。
突然、雪がものすごく降ってきて、ふゆかちゃんも小さな女の子も、
家に帰ることが出来なくなって取り合えず、
雪よけに木の生えた林の中に逃げ込んだの。
最初のコメントを投稿しよう!