恋か獣

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狂ったような目で季節引き裂いて 聞こえた嬌声の陰に隠れた記憶 愛とか恋とか呼べればよかった エゴイズムに囚われて 醜い感情振り回しきみの中に強引に押し入る 痛みが甘く締め付ける 吃音が支配する空間 呼吸音が艶めかしい あまいあまい痺れてくる思考 果てしない飢餓感 遭難した感情のSOS きみがたりない どこまでいってもひとつになれない シルエットに嫉妬 愛とか恋とか呼べればよかった どうしようもなく守りたくて どうしようもなく壊したくて きみがぼくじゃないのが 耐えられない
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