冬眠くまさん

　お母さんのせいで布団が出せなかったのでちいちゃんは他に暖かくて寝られるところはないかなと考えました。そしたら、すぐに暖かいところを思いつきました。
　ちいちゃんは居間のこたつに入りました。コタツだったら、とても暖かいし、お布団があるからふかふかしてとっても寝やすいところです。ちいちゃんはコタツで寝てしまったことが何度かあります。ここならきっと冬眠にぴったりです。
　ちいちゃんがコタツに入ってゴロゴロしているとすぐに眠たくなりました。そして、ウトウトしかけていると足がくすぐったくて目が覚めてしまいました。こたつの中を見るとネコのミーがちいちゃんの足を舐めていました。ミーのベロはザラザラしてとてもくすぐったいのです。
「ミーちゃんあっち行ってよ。」
　ちいちゃんはそう言って、ミーをこたつから追い出そうとしました。しかし、ミーはすぐにコタツに入ってちいちゃんの足に擦り寄ってきます。
　何度もミーをこたつから出しましたが、戻ってきます。ちいちゃんは耐えられなくなってこたつから出てしまいました。こたつから出るとミーはちいちゃんに擦り寄ってこなくなりました。
　せっかく、いいところを見つけたのにミーのせいで台無しです。ちいちゃんは他のところを探すことにしました。