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「おるぁ!!邪魔だよ!!キコは俺の許嫁じゃぃ!!」
「やめんか『タグ』!キコが迷惑してるだろ!!」
失礼なコアジサシのタグを呼び止めたのは、賢そうなコアジサシの『セス』だった。
「ちぇっ。」
タグは、ザジを睨み付けるとそそくさと飛び去って行こうとした・・・その時だった・・・!!
かーかーかーかーかーかーかーかー!!
「ひぃっ!!」
「あの時の悪戯カラスだぁっ!!」
かーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかー!!
ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅーぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅーぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅーぴゅー!ぴゅー!
突然のカラスの襲撃で、海岸のコアジサシ達は警戒の声をあげながら、四方八方へ散って逃げ回った。
かーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかー!!
ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅーぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅーぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅーぴゅー!ぴゅー!
「ザジぃー!!キコぉー!!タグは、ぅー!!何処行ったぁー?!」
リーダー格のセスは、分散してしまったコアジサシ仲間を何とか見つけ出そうと、必死にくまなく探した。
ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅーぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅーぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!
「ザジぃー!!キコぉー!!タグは、ぅー!!返事しろぉぉーーー!!」
ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅーぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!
かーかーかーかーかーかーかーかー!!
「うわっ!!このカラスめっ!!しつこい!!」
何とかセスは、向かってきたカラスを寸前で怯んで交わした。
・・・くそぉ、もう海岸も危険なのか・・・!!
ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!
「あっ!ザジぃ!!」
セスは、行方不明になったと思われたザジが無事でホッとした。
「セスリーダー、迷惑かけてすいません。キコちゃんも居ますよ。僕の傍らに。」
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