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「タグは・・・」
「ああっ!タグぅ!!カラスにはちょっかいを出すな!!」
「タグがカラスに闘いを挑んでる・・・?!」
コアジサシのタグはまるで閃光のような早業で四方八方に飛び廻り、悪戯カラスに攻撃を挑んでいたのだ。
かーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかー!!
ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅー!ぴゅーぴゅー!ぴゅー!
「やめんか!タグ!!」
「南の国に行く前に死にたいのかタグ?!」
かーかーかーかーかーかーかーかー・・・
「どうだ・・・!!ざっと、こんなもんだ・・・!!
なあ、セス。俺がお前より『リーダー』だ。」
カラスにやられてボロボロの羽根のタグは、不惑なセスに向かって言い放った。
「何を言うか、俺の方が『リーダー』だ。」
「俺だ!!」
「俺だ!!」
「まあまあ、おふたりさん落ち着いてよ。」
鍔迫り合いをする2羽に、ザジは割ってはいった。
「で、これから何を命令する?皆に?お互い『リーダー』なら。」
いつの間にか、『リーダー』同士のセスとタグ達の廻りを、コアジサシ達が取り囲んで指示待ちをしていた。
「どうしよう・・・」
セスが頭を抱え込んでいたその時だった。
かーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかー!!
「カラスの奴!!今度は大群で攻めてきた!!」
タグは、集団で襲ってきたカラスの群れに飛び込んでいった。
かーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかーかー!!
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