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第4章 一夜の幸せ
私は、尚太君の事が好き。
尚太君も、私だけだって、言ってくれる。
そうなると女は、形が欲しくなる。
こういう時って、Lineとかで付き合おうって言う話は、ないよね。
そう思いながら、スマートフォンをカバンの中に入れた。
昨日もお店に来て、今日もお店に来るなんて、付き合っていなかったら、相当ウザい女だと、私は思う。
でも、仕方がない。
尚太君に会いたい気持ちが、どうしても止まらないんだもの。
「心!」
案の定、夕方に出勤してきた尚太君に、会う事ができた。
「今日も来てくれたんだ。」
嬉しそうな表情。
これを見られただけでも、今日来てよかったって思う。
「今日は、尚太君に話があって。」
「なに?」
ワクワクしながら聞こうとしている尚太君は、もしかしたら、私の言おうとしている事を、薄々感づいているのではないか。
「あの……何て、言ったらいいか、分からないけれど……」
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