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幸隆がイルをどれほど求めているのか。
そして、イルもどれくらい幸隆を欲しているのか。
触れる少しの部分で、その互いを見つめる視線で、これから先の事を期待している。
「無理な時……嫌だって言えよ……」
「え……? そんなの言わないよっ……嫌なんて絶対に思わないもん」
怖くないと言えば嘘になる。でも、そんな物どうでも良いと思うくらい、幸隆と一つになりたい。
だから、不安そうにしている幸隆に、イルから先に行動を起こした。
「ンッ……イル?」
「ンッ……ちゅっ……っ……ゆきちか……」
イルは幸隆の首筋に顔を埋めると、太くて逞しいその首を強く吸い、耳朶にも口を寄せた。
ずっとここにキスをしてみたかった。
自分よりも顔一つ分以上あるそこに、ずっと。
「はやく……僕を抱いて……」
幸隆が欲しいと思っている気持ち全てぶつけて欲しい。例え明日、身体中が痛くなっても、それでも……。
「幸隆が欲しいよ……っ」
そう。幸隆が欲しい。
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